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【 基準を決めればあら簡単 】胸椎の撮影法 レントゲン・一般撮影 他の施設はどう撮ってるのシリーズその18

 

こんにちわ!!

 

今回は『 胸椎 』です!!

 

脊椎シリーズ順調ですww

 

仰臥位での撮影の紹介になります。

 

写す範囲が広いので基準が行方不明になりがちな胸椎。

 

今回ご紹介する方法が道しるべになるかも?!

 

 

では行ってみましょう!!

 

 

動画で解説!!撮影法!!

基準を決めればあら簡単!!胸椎の撮影法 ほかの施設はどう撮ってるのシリーズその18

https://www.youtube.com/watch?v=HiEof04yG0g

 

 

 

 

胸椎正面!!

 

ポイントはこれだけ!!

 

僧帽筋の影を基準にすること!!

 

これで隆椎(第7頸椎)を触知しなくても大丈夫です!!

 

半切サイズを使用すれば上側の基準が大体合えばほとんどの場合下位胸椎も納まります!

※※ 身長や体格によって多少の加減が必要です。

 

 

< 撮影手順 >

 

 1、まず照射野の大きさをカセッテに合わせておく

 

2、僧帽筋の影を見ながら、僧帽筋から頸部になる辺りにカセッテ上端を合わせる ※標準体型の場合

 

3、左右の中心を合わせる

 

4、呼気で撮影する!!

 

 

以上です!

 

僧帽筋の件は、多少の加減が必要です。

ガタイのいいひと(特に男性)は影がはみ出るくらいで、やせてる人は影をしっかり目に入れます。この時合わせるのは、照射野の光でできた影とカセッテの端っこです!!目視で!!

 

それと、私の施設では呼気で撮影しています。※施設によって違うようです

 

あと横方向の照射野は絞る施設と、絞らない施設があるようです。※下部の画像参照

 

他の部位でも話していますが、絞りはヒストグラムを変えるので画質が変化します!!※別記事『画像処理と仲良くなろうその1』参照

 

画質や見るべきポイントを各施設の先生と相談ですね。

 

 

 

 

 

次は側面!!

 

ポイントは姿勢を作ること!!

 

1、腰のくびれと脊椎の曲がり → タオルで高さを補填する

 

2、腕の影の除去と姿勢の維持 → 手をそろえて頭の前まで上げる

 

 

タオルによる補正を行うことで、椎体を側面方向から観察し易くなります!!

 

二の腕を除けるとともに、目線がやや上がり姿勢が良くなることで体位が安定します!!

 

 

< 撮影手順 >

 

 1、まず照射野の大きさをカセッテに合わせておく

 

2、側臥位にしてから背中側から観察し、タオルなどを用いて高さを補正する

 

3、手を揃える、そして手を頭の前まで持ってくる ※姿勢を安定させる

 

4、第7頸椎を触知してカセッテ上端に合わせる

 

5、背中の面を垂直にする

 

6、背中表面から3~4横指くらいを目安に中心とする ※体格によって多少の加減が必要

 

7、背中表面まで照射野を絞る

 

8、息を吐いて撮影

 

 

以上です!

 

 

カセッテ上端を第7頸椎に合わせると写真上実際は欠けますが、肩が重なるので白飛びしてどちらにせよ写りません。

 

ですので結果的に写真的には上下のバランスが良くなることが多いです。

 

絞りに関して、照射野中心は椎体を狙って決めているので、ギリまで絞っても前側が欠けることはないでしょう。

 

ですが円背の人には注意しましょう。

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

 

胸椎ははっきりとした基準を設けていない施設、個人が多いように感じる部位の一つでした。

 

基準を作ると安定した画像が得られるようになります!!

 

 

紹介したのは私の施設での撮影法でした。

 

他の部位同様、仲間から集めた情報を元にブラッシュアップされています!!

 

 

動画のほうがニュアンスがわかりやすいと思うので、是非合わせて見てください!!

 

参考にしていただけたら幸いです!!

 

 

では次回は腰で!!

 

 

動画で解説!!撮影法!!

基準を決めればあら簡単!!胸椎の撮影法 ほかの施設はどう撮ってるのシリーズその18

https://www.youtube.com/watch?v=HiEof04yG0g