こんにちは!!!
RTCです!!
今回はYouTubeのコメントに質問いただいた、
『 臥位で撮る!!肘関節の撮影法!! 』
をご紹介します!!
外傷などを伴った救急の患者さん、あるいは寝たきりの患者さんなど。
患者さんが寝た状態での撮影機会が意外とあります。
イレギュラーな撮影は、施設内でも技師によって撮り方が一定ではないかもしれません。
しかし、撮影環境を踏まえて最善の方法を選ぶのがプロ!!
方法はもちろんたくさん知っておいたほうが良いと思います^^
それでは早速紹介していきます!!
今回は肘が伸びる場合の撮影法!!※伸びない編は次回です!!
紹介している方法は、コミュニティに集まった情報をまとめたものです^^
RTC YouTube動画
『 ストレッチャーで来た患者さん!!臥位のまま肘関節を撮影したい!! 他の施設はどう撮ってるのシリーズその27』
まずは正面から!!
ここで説明するのは、 肘が伸びる場合の撮影方法になります。※伸びないパターンは後述
撮影のポイントは、
・可及的に撮影する!!
・関節は肘のしわより遠位一横指!!
この2点です!!
< 撮影手順 >
1、まず患者さんに痛みの程度を確認しましょう!!(肘を伸展できるか)
2、肘の関節面の位置をしわより算出、中心をカセッテ中心に合わせる(過伸展しないこと)
3、前腕を無理のない範囲で回外して、肘の正面を作る( 肘の前表面が概ね上向き、回外しすぎない様に )
4、照射野を中央に合わせる(肘関節中央)
5、撮影!!
以上です。
コツは肘を過伸展しないことと、前腕を回外しすぎないことです!!
それによって得られるのは撮影の安定です!!
再現性を優先する撮影法ではないので、骨や関節の観察が可及的にできるかどうかを優先しましょう^^
もちろん読影力も一緒に磨いた方が最良です!!
※施設によって撮影方法や考え方は違います!!
※※前腕のような長管骨では関節撮影のようなシビアな基準は設けていませんが基準は必要です!
もちろん患者さんの状態や、肘関節の可動域などのより適宜ポジショニングを行う必要があります!!
女性の中には上腕と前腕に角度がある方がいるので、肘を優先して意識しましょう!!
次は側面です!!
撮影のポイントは、
・肘を向ける方向!!
・身体の向きで可動域出す!!
この2点です!!
< 撮影手順 >
1、まず患者さんに痛みの程度を確認しましょう!!(肘を屈曲できるか)
2、肘を屈曲し外側に倒す!!(通常の撮影法と逆ですね!!動画参照!!)
3、患者さんの身体を少し半身にし、カセッテに前腕を付ける(健側の腕が使えるのであれば使うと有効!動画参照)
4、前腕を回外して橈骨も側面にする(回外は可能な範囲とする)
5、照射野を関節に合わせる(内顆に入射で)
6、撮影!!
以上です!!
コツは、外側に身体を傾けること、回外は無理に行わないことです!!
それによって得られるのはやはり安定です!!
前腕がしっかりカセッテについている状態の方が安定します^^
画像出力するときに反転するかは各施設で検討する必要アリです!!
※施設によって撮影方法や考え方は違います!!
※※前腕のような長管骨では関節撮影のようなシビアな基準は設けていませんが基準は必要です!
もちろん患者さんの状態や、肘関節の可動域などのより適宜ポジショニングを行う必要があります!!
いかがだったでしょうか?
今回は撮影法動画前半の、肘が伸びる場合の撮影法でした!!
ポイントをまとめてありますので、参考にしていただけたら嬉しいです!!
新人さんの頃、臥位での撮影などの通常と違う状態での撮影法は誰しもが不安です。
やっぱりそれらは、みんなが誰かに聞いてみたいと思っている事なんだ!!
という事がわかりました!!^^
これからもいただいたご質問には、丁寧にお答えしていけたらと思っております!!
今後もRTCをよろしくお願い致します^^
次回は伸びない方の撮影法の詳細をご紹介しますのでお楽しみに!!
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