こんばんわ!!
またまた3か月もお待たせしてしまいましたm(__)m
ついに先日!!
第9回RTCオンラインミーティングを開催することができました!!!
大好評だった第7、8回に続きクラウドPACSを利用した本格的な症例検討会を行いました!!
クラウドPACSを利用して参加登録者は約3週間をかけて症例を読影することができます。
その間参加者は、読影の結果が出来たら、あるいは症例に関しての質問があれば、ホストにメールできます!!
各メールに対しホストが回答、あるいはヒントを出しながら参加者と一緒に症例についてデスカッションを行いました!!
約90名(当日参加は60名強)を超えるかたと繋がることが出来ました!!
しかし詳細な解答は当日まで秘密です^^
というわけで簡単ですがご紹介させていただきます!!
今回使用したクラウドPACSシステムは『sonic DICOM PACS 』という製品です!!!
ライセンスは某県技師会様よりお借りしております。
今回も3症例を検討しました!!
症例検討、読影内容に関しては放射線科医師の指導の下行っております。
参加者はクラウドPACSを用いて自分なりの読影結果をもって当日までに臨んでくれています。
ですから絞られた数の画像だけを当日短い時間で見る形式よりも、個人の症例に対する理解が深いと思っています。
そしてホストにとっても解説がしやすいです。
質問も出やすくなり、症例検討としてはこれ以上ない環境となると思います!!
提示した一部のスライドは、『 症例1 肩痛(外傷例) 』
MR画像を中心とした症例です。
肩の痛みというよくある主訴の中に、どのような疾患があるのか??
画像所見からどこまで実際の原因に迫れるのか??
という事をテーマとしました!!
所見の見つけ方だけでなく、その所見が何を意味するか、どのような意義があるのか??
そこで必須となるのは解剖の知識!!!
より詳細な解剖の知識を用いることで、より詳細な情報を画像から引き出すことができます。
整形外科の画像診断では、とても詳細な解剖学的な情報が求められることが多いです!!
撮影の際に意識できるときっと臨床に活きると思います!!!
症例2、症例3は親交のあるいつものお二人に提供していただきました!!
3人で力を合わせてイベントに臨みました!!^^
簡単に紹介させていただきます!!
症例2は、『 脳疾患 ~ 側頭部痛・後頚部痛 ~ 』
診断名は『 椎骨動脈乖離 』
ルーチンの内容、疾患の特徴、所見の特徴、追加撮影の意義など盛りだくさんの内容でした!!
スライドも非常にスタイリッシュで見やすく、画像や引用がとても解り易かったです!!
そして、この症例から見えたものは、、、。
『MRIの追加撮影はキー画像になりうることがある!!』
この症例では、いわゆる『BPAS』(Basi-parallel anatomical scanning)という撮影法を追加していました。
その追加撮影から得られる情報は、血管の外観です。
MRAは血管内の血流の画像化なので、
BPASと合わせることで『血管はあるけど血流はない(あるいは少ない)』とうことが証明できます。
順序だてた解説が非常に解り易くとても勉強になりました!!
最後は症例を振り返っていただきピットフォールの解説までと至れり尽くせり。
疾患としては珍しくないが重症もあり得る!!
だからこそ参加していただいたみなさんのためになったと思います^^
症例3は、『 急性腹部疾患 ~ 既往より疑うべき疾患 ~ 』
診断名は『 SMA閉塞症 』
強い腹部症状を伴うことが多く、生命にかかわる恐ろしい疾患です。
だからこそ放射線技師も知っておく必要があると感じました。
この症例から見えることは、、、。
『既往も念頭に入れることで隠れた疾患は見えてくる』
この症例は単純CTでは指摘できなかったはずでした。
さすが今回の難易度レベル3^^
しかし単純CTでも『smaller SMV sign』という所見が確かに見てとれました!!※※この所見の詳細と発生機序は専門書等をご参照ください。
既往である心房細動を意識していれば、強い腹痛を伴う場合必ず疑うべき疾患であるという症例でした!!
スライドはシンプルな構成で非常に画像が見やすく、さらに引用した論文を随所に使用されており、とても説得力のある、聞いていて気持ちの良いご講演でした!!!!流石です!!!
また、会の最中にアンケートを行いました。
上記疾患を経験したことがある技師は38%でした!!
意外といらっしゃるという印象でした?!
この疾患は命に関わることが少なくありません!!!
救急や、当直をする人には必須と言ってもいいような、知識と経験であるといえます!!!
ちなみに。
症例検討会で使用したスライドは毎回参加者の方にPDFでお配りしています!!※画像等は圧縮処理させていただいてます
さらに 会終了後、一週間くらいはクラウドPACSを開けてあります。
お配りしたスライドと合わせて症例のおさらいに使用していただく為です!!
この仕様は大変ご好評をいただいております^^
いかがだったでしょうか??
技師が画像を読める!!!という事は臨床において非常に重要です!!!
必要に応じたキレイな画像を撮るため!!だけではなく。
その患者さんの、その瞬間の、助かるかもしれない命に関わる仕事です。
科学的に確率が上がる、という事ではありません。
自分の目の前にいる患者さんの命や未来が、助かるかどうか?!
それに関わっているという意識で、みんなで働けたら最高だと思っています!!!
RTCでは症例検討を利用した放射線技師の学習を推奨しております。
クラウドPACSはとても有用なツールとなっております。
ご興味ある方はどうぞお気軽にご連絡ください!!!
全国の学会でも既にたくさん使われております!!!
それではまた次の症例検討で!!!
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