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あなたは知ってる??高精細モニターの『高精細』ってなんのこと?!PACS読影端末を更新しました!!

 

 

こんにちは!!

 

 

私事ですが、関連施設で高精細モニターを更新しました!!!

 

すっごく画像が見やすくなりました!!!

 

たまにしかないイベントなのでご紹介致します!!^^

 

そこで前から思っていたこと。

 

『 高精細 』について誤解されている方が少なくない!!

 

今回はここにフォーカスしてみようかと思います!!

 

 

 

 

 

 

 

 

高精細モニターって何のことだと思いますか???

 

えっ?!

 

高精細なモニターのことでしょ?!

 

って思いますよね!!^^

 

 

高精細ってどこからが高精細??

 

その定義は??

 

 

『 高精細 』という言葉が誤解を産みやすくしているかもしれません。

 

高精細モニターというと、まだしっかり学ぶ前の方は大概こう言います。

 

『 解像度(ピクセル数)の細かい(大きい)モニター 』あるいは『 5Mのモニター!! 』

 

 

 

高精細の意味とは、

 

[名・形動]きわめて細かいところまで精密であること。また、そのさま。「高精細な映像」「高精細なイラスト」

goo辞書より引用

 

 

 

ここに注目。

 

高精細とは細かいことではなく、

 

『 きわめて細かいところまで 精密であること!!! 』

 

そう!!!

 

細かいものが 精密に見えること こそが、高精細モニターたる由縁なのです!!!

 

 

 

例えば3M汎用モニターと3M高精細モニターの解像度は同じです。

 

解り易く言うと、

 

普通のPCのモニターと医療用モニターの解像度(画面ピクセル数)はそんなに変わらないということです!!

 

具体的に言うと、ハイビジョンは約1M、フルハイビジョン2M、4Kは8Mという感じになります。

 

医療用モニター(画像を見る端末の場合)は、2M、3Mが一般的で、マンモ用の5M、特別な使用用途に6Mとか8Mとかそれ以上があったりします。

 

 

しかし、

 

高精細モニターでは、見える画像の精密度が違う!!ということが起こっているのです!!!!

 

なぜならば、

 

高精細モニターはものすごく明るいからです!!!!

 

これは画像のコントラストやラチチュードに大きく関与します!!

 

 

ですが汎用モニターでも手間をかけてしっかり見ようと思えば、遜色なく見えることが多いです。

 

しかし、

 

高精細モニターでは、読影者が何もしなくても最初から精密に見えます!!!!※感じ方には個人差が大いにあります

 

 

 

ではここからは技術屋らしく、

 

モニターとしての機器スペックをほんの少しだけ見ていきましょう!!

 

RTCでは機器の詳細を話すのは珍しいです笑

 

 

 

 

 

 

 

医療用モニターを使用する際に重要となるポイントはいくつかあります。

 

 

1、必要な解像度

 

2、表示、処理速度

 

3、値段(導入時のコスト)

 

 

これらはほんの一部ですが放射線技師にはとても重要です!!

 

 

 

1、必要な解像度とは、

 

例を出すと、マンモの施設認定を取るなら5Mピクセルの高精細モニタが必要です。

 

CT・MR、あるいはレントゲンや胃透視 を見るのに必要なサイズは違います。※施設や医師によって考え方は違います

 

 

 

 

2、表示、処理速度とは

 

また、データ量が上がることで、PCに対する負荷が全然変わってきます!!

 

画像データの解像度はもちろん、データの圧縮によっても大きく左右されます。

 

ですからピクセル数が大きければ単純に良い、というわけにはいきません。

 

無駄に大きいと、ただ処理時間が遅くなってストレスになるだけですw

 

細かく言うと、CPU、GPUなどの各部位のスペックにも依存してきます。

 

PCに詳しい仲間がいると、仕様を決めたりバランスを取るのにとても役に立ってくれます!!

 

 

 

 

3、 値段(導入コスト)

 

高精細モニターはとにかく高いです!!!

 

下手すると一枚のモニターで数十万~百万以上します(怖)

 

ですからお金をかけれない施設であれば必要なものを厳選する必要があります!!

 

放射線科医師、あるいは臨床医師と話しあいつつ、コストと使いやすさのバランスを考えるということです!!

 

お金をかければ使いやすさと便利さはもちろん上がるということです。

 

お金大事ですねww

 

 

 

 

 

 

 

以上のように画像を出しましたが、非常に解りにくいと思いますww

 

しかし向かって左のがモニターが相対的に明るいのがわかると思います!!

 

もちろん左側が高精細モニターです。(解像度は同じ)

 

 

では拡大してみてみると、、、

 

ほとんど変わらないことがわかると思います!!

 

ここが不思議ポイントでつまづく人が多い原因のひとつです。

 

 

基本的にどんなモニターでも、画像データに対してのピクセル等倍に拡大すれば解像度の差異はほとんど生まれません。

 

画像の見え方、つまり診断するときに関わってくるのはむしろコントラストやラチチュードです。

 

これはモニターのバックライトの輝度に依存します。

 

だから医療用(診断用)モニターには『 高精細 (精密であること)』が求められる場合があるのです。

 

 

 

もっといえば、人間の目の寛容さ、精密さを考慮しつつ、

 

診断する、読影するという時点での画像のアウトプットをコントロールしていくために、これらの知識は必須となります。

 

 

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか???

 

 

もっと詳細をお話したいのですが、全部話すと概ね2時間くらいかかりますww

 

私の好きな部分は断腸の思いで割愛致しますが、

 

今回のフォーカスは『 高精細モニター 』です!!

 

 

高精細モニターへ対する印象はすこし変わりましたか??

 

画像を読むというところを着地点として、逆算して掘り下げていくと理解が早いかもしれません。

 

デジタルセミナーなどでも説明が聞けますし、良い参考書もたくさんあります。

 

しかしすべての機器は臨床で使う画像のためにある、という根幹を忘れずに!!!

 

 

 

医療用(診断用)モニターは間違いなく我々診療放射線技師の管理するべき範疇です。

 

これからは必須の知識となるでしょう。

 

これらに対するリテラシーをRTCで一緒に高めて行けたらと思っています^^

 

 

 

また何かの折にご紹介できたらと思います!!

 

それでは!!