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CR 角度2つで準備完了!!膝関節軸位撮影(スカイライン法)!!一般撮影・レントゲン ほかの施設はどう撮ってるのシリーズその23

 

 

こんばんわっ!!

 

レントゲン 他の施設はどう撮ってるのシリーズその23!!

 

今回は膝関節軸写法(スカイライン法)についてご紹介します!!

 

スカイライン法はリクエストの多い撮影法でもありました!!

 

 

初学者が苦手とする軸写シリーズの中でも、撮る機会が比較的多い撮影法ではないでしょうか???

 

今回ご紹介するのはおそらく一般的な方法ですが、要点をまとめているつもりです!!!

 

 

施設によって考え方や撮影法は違いますが、ご紹介するものが参考になれば幸いです!!!

 

 

では早速ご紹介していきます!!

 

 

 

撮影法動画はこちら!!

CR 角度2つで準備完了!!スカイライン法!!膝関節軸位撮影!!レントゲン 他の施設はどう撮ってるのシリーズその23

https://www.youtube.com/watch?v=euGIAVDQZI8

 

 

 

 

 

 

まず。

 

やっぱり膝の軸写も撮影補助具を使うと良いと思います!!

 

使っていないという施設には使用をお勧めしております!

 

当たり前ですが再現性がとても良くなり、撮影全体の効率も向上すると思います。

 

 

撮影前半のポイントは、

 

・補助具の角度

・下肢の扱い方

 

この2点です!!

 

 

 

< 撮影手順(前半) >

 

1、仰臥位で寝てもらう(正面側面撮影の後の流れ)

 

2、膝下に頂点の角120度の補助具を差し込む (画像参照)

※動画では言い忘れましたが踵が寝台についていることが前提!!台座のひざ下部は丸みがあったほうが◎!!

 

3、下肢が長くて台座の角度がフィットしない場合はタオル等で高さを調節する(あくまで膝関節の角度120度を作る)

 

4、次に管球の角度を仰角15度に設定する(これは決め打ち、足側に管球をセット)

 

5、管球側から検側下肢を見て、大腿膝蓋関節に線束が真っすぐ入るように下肢の向きを調整

((この時、下肢(股関節)を少しだけ内転することになることが多いと思います。下腿が照射野の邪魔にならないようにコントロールするのが目的です。ですがいわゆるX脚の場合はどうしても邪魔になると思います))

 

6、照射野をみて足が膝に重なって写りそうであれば足部を内反(この段階では避けれるかの確認)

 

 

以上です。

 

 

 

120度と15度という角度はセットです。

 

この2つの角度を基準に使うと、必要な追加をするときにも再現性良く追加できると思います。

 

 

 

特に5、のところが大事なのですが、文章だと伝えるのが難しいので是非動画で確認をしていただければと思います!!

 

後半でも追記があります。

 

 

 

 

 

 

 

では後半。

 

スカイライン法はここからが肝心!!

 

 

撮影後半のポイントは、

 

・フィルムの保持の仕方!!位置と方法

・照射野を見ながら障害陰影(足)を避ける!!

・リス目が出ないようにリスの角度に気を付ける!!

 

 

この3点です!!

 

 

撮影を始めたばかりの方が各部位の軸写で悩むのは、局所の解剖を立体的に把握することが苦手だからです!!

 

 

ですから、できるだけデフォルトの角度の再現性を上げて、フィルムの位置や固定法などを統一するといいと思います!! 

 

 

 

< 撮影手順(後半) >

 

1、管球を足側からセットする(前半で済み)

 

2、照射野の十字中心を膝蓋大腿関節に合わせる(照射野の大きさは概ね、画像参照)

 

3、患者さんに『足の付け根(鼠径部の辺り)にフィルム置きます』と言って置かせてもらう(一番安定する場所がココ!)

 

4、患者さんに両手でカセッテの両端をしっかり持ってもらう(カセッテの中央、もしくは中央より少し上)

 

5、照射野をつけてカセッテに移る影を必ず見ながら、足の障害陰影が無いか確認する(前半で確認済み、内反が必要ならこのタイミングで!!)

 

6、カセッテを少し管球側に倒す(保持が可能であれば15度、ズレるリスクが上がるので無理しないのが良いかと思います)

 

7、リス目が出ないように、線束に対してのリスの向き(左右の)を調整(調整後はよりしっかり動かさないように持ってもらう)

 

8、必ず息を止めて撮影!!!

 

 

以上です。

 

 

 

患者さんにカセッテを持ってもらう前提での方法です。

 

ですがよほどADLが低い方でない限り施行可能だと思います!!

 

リス目には十分気を付けてください!!

 

 

 今回ご紹介した方法は比較的多くの患者さんにフィットすると思います!

 

しかしどんな撮影法もそうですが、身体の特徴や手術歴、疾患の程度によっては合わないこともしばしばあります。

 

その場合は再度調整した撮影が必要になる場合があります。

 

TKA、OAなどの患者さんでは、管球の角度を15度よりも浅くする方が関節間隙に合うという傾向があります。

 

患者さんの状態によっては技師による直接補助のほうが良いことがあります。

 

 

 

最後に膝下に入れる補助具を作る場合は、大き過ぎないものをお勧めします。

 

大きすぎると踵が浮いてしまい、120度と15度の関係性が崩れることがあります。

 

 

 

 

 

 

 

関節間隙が抜けるということは、膝蓋骨の背面が概ね揃うということになります。

 

OAを見る場合は重要です。

 

その他、脱臼などの左右へのアライメントの情報を持っています。

 

施設によって考え方は違うと思いますので、臨床の先生と話し合って落としどころを決めれるといいと思います!!

 

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか??

 

苦手な人が割と多い、膝関節軸位(スカイライン法)でした!!

 

撮影補助具が有効な部位のひとつです!!!

 

初学者の方たちに参考にしていただけたら幸いです!!

 

しかし膝関節軸位にも様々な撮影法があります。

施設や臨床の先生によって考え方は違いますのでご注意を!!

 

 

 

撮影法動画はこちら!!

CR 角度2つで準備完了!!スカイライン法!!膝関節軸位撮影!!レントゲン 他の施設はどう撮ってるのシリーズその23

https://www.youtube.com/watch?v=euGIAVDQZI8

 

 

 

それでは次の撮影法で!!!!

 

 

 

 

追伸、

 

  

前回に続き今回も動画編集を行っていただいております!!!!

 

 

やっぱりテロップや効果音が入ると集中して最後まで見れると思います!!!

 

協力してくれた技師さんに心よりの感謝を申し上げます!!!!!!!

 

本当にありがとう、これからもよろしくお願いします!!

 

これによってもっと多くの方に参考にしていただけたら嬉しいです^^

 

 

今後ともRTCをよろしくお願いいたします!!