こんばんわ!!!
2020年最後の記事です。
ついに。
レントゲン・一般撮影 他の施設はどうとってるの?シリーズその15。
『 胸部 』です!!!!
もはや我々代名詞でもあり、最も多く撮影することが多いであろう部位という事実に異論のある方はほぼいないでしょう!!
そんな胸部撮影は、日常的に撮影機会が多いからこそ、撮影者によっていろいろな基準があって当然です!!
施設や考え方によって違いがあるとはと思いますが、ここでは私のおすすめの撮影手順をご紹介致します!!
参考にしていただけたら嬉しいです!!
放射線技師の代名詞!!息を吸ってー!胸部撮影の撮影法!!他の施設はどう撮ってるのシリーズその15
まずは正面撮影!!
ここでは立位の方法に絞って説明しています!!
胸部撮影で気になるポイントは『 肺が欠けないようにすること 』だと思います!!
そこで現在私がお勧めしているポイントは2つあります!!
その1 : 上側の基準は『 僧帽筋の影 』で合わせる(肺尖が欠けない)
その2 : 下側が余裕をもって入るようになるべく半切以上のサイズで撮影する(横隔膜側もほぼ欠けない)
標準体型 : 上記でOK
大柄/ふくよかな方 : 上記だと上側が入りすぎることがしばしば
華奢/スリムな方 : 上記でOK
小児(10歳以下) : 上記よりもう少し上を入れて
多少の加減が必要です!!
左右のズレは正中で合わすだけでなく、左右の照射野の影を必ず確認しましょう!!!
体位が完成したらいよいよ撮影です!!
注意:半切で撮影と書きましたが、小児や小柄な方、特に女性は肺が大きくないことがほとんどですので、大角サイズでもよいでしょう。照射野を絞ってトリミングすれば半切でもいいと思います。要は無駄な被ばくをしないような照射野にすることが大切です。
流れやその他の要点は画像を参照してください!!
字が汚くてすみませんww
側面です!!
ほとんどがR-L方向だと思います。
側面のポイントは『 体位の保持 』です!!
ポイントは3つあります。
その1 : 腕の位置を安定させる
その2 : 体が反らないように目線を斜め下方向に誘導する
その3 : 半切以上のサイズで撮影する
腕を上げてもらうと肘を外側に張り出す人がほとんどです。
ですから画像のように脇を絞めてもらうか、腕をクロスさせてもらうと安定します。
さらに身体を受像機側に付けれるのでその分画質も上がります。
腕を上げてもらうと、目線も上に行くので大抵の方は背中が反ります。
目線を斜め下に誘導することで身体が前景になりやすくなり自然な体位になります。
やや腰を引いてもらうとなおよいでしょう。
側面の場合は背側の肺底面が下方向に長いので画像から欠けやすいです。
無理せず大きめのサイズでの撮影をお勧めします。
最後に照射野から身体の影が欠けていないかを必ず目視してから撮影です!!!
いかがだったでしょうか?!
もっとも多く撮影する画像だからこそ打率を上げたいですよね!!
いまではFPDで撮影する施設も多いでしょう。
トリミングが簡単に使えますので大きなサイズで撮影して読影しやすいサイズにする、というスタイルが当たり前になるのではないでしょうか?!
検診ではすでにそのようなっているところが多いように思います。
『 レントゲンは胸部写真に始まり胸部写真に終わる!! 』
という格言?を昔聞いたことがあります。
基本であるからこそ奥が深い!!
X線画像の読影エッセンスの多くも詰まっております。
胸部写真の振り返りのきっかけにしていただけたら嬉しいです!!
施設や個人によって考え方も撮影法も違います。
参考にしていただけたら幸いです!!
それではまた!!
放射線技師の代名詞!!息を吸ってー!胸部撮影の撮影法!!他の施設はどう撮ってるのシリーズその15
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