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CR レントゲンの『 絞り 』!!その凄さに迫る!!!

 

 

こんにちは!!

 

自粛でどこにも出かけていません。

 

キャンプに行きたい!!!

 

こんな時は家で料理に限りますね!!笑

 

 

今回はレントゲン撮影時の『照射野の絞り』についてご紹介しようかと思います!!

 

 

F/Sの頃は必須だった絞りは、CRになって軽視されがちですがちゃんと意味があります!!

 

一緒に見ていきましょう!!

 

 

 

 

今回はレントゲンにおける絞りの効果を解り易くするために、ファントムを使用しました。

(ちょうど良いものが無く、MRIのものを使用しましたが、レントゲンの実験です笑)

 

Spine用ファントムの上にHead用ファントムを乗せています。

 

その隙間にレントゲン等用のテストチャートを置いています。

 

今回使用したファントムは、MRIがある施設には同様のものが置いてあることが多いと思います。

 

 

 

 

 

 

絞りの範囲だけを変えて撮ったら上の画像の様になりました。

 

ちなみにFCRシステムです。

 

画像の表示条件は読み込んで出てきたまんまでオートです。(メニューはAve.L2.0)

 

では拡大してみて見ましょう。

 

 

 

 

左から、絞り無、絞り中位、絞り狭い。

 

いかがでしょうか??

 

 

CR装置がデフォルトで出してくる状態の画像、つまり『EDR⁽自動濃度安定化処理⁾』を効かせた状態での見やすさに注目してください!!

 

 

絞りを狭くした画像の方が、テストチャートの見やすさが格段に良く見えていませんか?!

 

 

それはなぜ?!

 

なぜなら濃度が見たい部位(この場合テストチャート)に合った状態になっているからです!!

 

それはどうして??!!

 

それは!!

 

 

照射野を絞ることによって『必要な部分の画像データだけを抽出!!』しているのです!!

 

 

『必要な部分の画像データだけを抽出!!』することによって。

 

画像全体にかかるべき処理が、他を無視して照射野の範囲内だけに合わせられるので、当然濃度が合いコントラストが良くなる!!ということが起きています。

 

少し細かく言うと、S値が目的部位にフィットして、L値が絞られます。

 

目的の部位を意識して撮影を行うことで、画質もコントロールできるというわけです。

 

まさに技師にしかできない『 技 』といえると思います!!

 

普段から皆さんが使っている技の効果を、改めて感じていただけたでしょうか?!

 

 

※画像処理でいうヒストグラムを、、、という話になりますが、詳しくは以下のリンクを是非ご覧ください!!

ブログ CR 画像処理と仲良くなろうシリーズ その1  ~ S値 と L(G)値 ~ のページ

 

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?!

 

技師の技術である『 絞り 』は、実は画像の画質をもコントロールしていました!!

 

例えば、胸椎腰椎の側面、手や足の指、肋骨などが、効果の実感を得やすい部位でしょうか。

 

 

画像のデータを抽出する!

 

そういう気持ちで撮影を行うプロであるって、なんだかカッコいいですね!!!

 

 

もちろん絞ってはいけない撮影も多々あるかと思いますので、必要な時に必要な『絞り』を使用しましょう!!

 

明日の検査に役立つといいです!!

 

 

 

それでは今日はこの辺で!!