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★★【 手指骨のレントゲン撮影法 】手指骨 他の施設はどう撮ってるの?シリーズ

 

 

こんばんは!!

 

RTCです!!

 

 今回は以前に紹介した撮影法記事のリライトです!!

 

話してみると意外にいろんな意見がある手指骨(各関節)の撮影法。

 

内容を見易くしてご紹介します!!

 

 

『 これ。他の施設はどう撮ってるの? 』

 

2020年から始めたシリーズのブログ記事をアップデートしております!!

 

 

以下、過去記事含めたものになります!!

 

 

 

RTCでは!!

 

様々な施設から得た情報を元に使用している撮影法をご紹介します!

 

 

他施設の方と話し合ってみると結構気がつくんです。

 

自分が当たり前だと思っていたことや、疑問に思ったこともなかったことが、他施設では掘り下げられていることに。

 

なるほどーって思うことが少なくありません!!

 

それらを紹介できたらと思います。

 

 

※施設によって撮影法や考え方は違います。参考にしていただけたらと思います。

 

※撮影法や画質(画像処理)は、必ず臨床科の医師と話し合って決めましょう

  

 

一般撮影・レントゲン撮影方法 ~ 手指の撮り方の例 ~

https://www.youtube.com/watch?v=EvLxVYBgiRI

 

 

 

 

 

今回は手指を題材にしてみました!!

 

第1指、親指から見ていきましょう!

 

※ 画像では、説明がし易いように、カセッテを分割せず広々使っております。

 

 

 

 

 

 

正面はこんな感じです。

 

指先からCM関節(手根骨)までを入れて、なるべく真正面になるように!!

 

カセッテから浮かせ過ぎないように、やや尺屈する形になります。

 

目的としている関節を優先します。

 

この方法のよいところは、比較的撮影が容易で、CM関節まで広く観察できることが多いです。

※手関節側面のようにして第一指だけ撮ると、CM関節が重なりで見難くなります。

 

高齢の方では保持が難しい場合があるので、本人の逆の手で維持したり、技師が補助をしたりします。

 

 

 

以前まで使用していた撮影法もついでにご紹介。

 

施設によって撮影方法は違うと思います。

 

※臨床科の医師と話し合って決めましょう

 

 

 

 

 

 

後ろ向きで腕を背後の出すような感じでポジショニング。

※前向きでやると4枚目の画像みたいになって、手のひらが重なってきます。

 

台が手関節がややカセッテに着くくらいの高さが良いです。

 

メリットは、拡大しないでに撮れること。(カセッテに密着する為)

 

ポジショニングがちょっと煩雑なのと、高齢者だと保持が大変な場合が少なくないので、レギュラー撮影法ではなくしました。

 

 

 

 

 

側面はこんな感じです!!

 

指先からCM関節(手根骨)までを入れて、なるべく真側面になるように!!

 

目的としている関節にを優先します。

 

手をすぼめて固定することがポイントです。

 

 

ただし、CM、MP、IP関節が全て同時に正確な側面になることは稀です。

 

観察したい関節に合わせて、それぞれの側面性を考える必要があります。

 

 

 

 

 

 

第2指はこんな感じ。

 

側面は内側をカセッテにつけて撮ります。

 

もちろん真正面、真側面で、目的の関節を優先で撮影します。

 

 

 

 

 

 

第3、4、5指は概ね同じです。

 

もちろん真正面、真側面で、目的の関節を優先で撮影します。

 

第3、4指の側面は宙に浮くので、保持をしっかりしてカセッテに対して指を水平にすることに注視します。

 

側面を撮る際のポイントは2点。

 

逆の手をなるべく使用すること。

 

患側の手の力を抜くこと。

 

中節骨辺りを逆の指の先で押さえるとバランスが良いです。

 

最後に、照射野は適度に絞った方が、画質が見やすいものになるはずです。(EDRが上手に効くため)

 

特に側面の縦方向(手が入る方)は絞った方がよいです。

 

 

こららの場合もやはり、MP、DIP、PIP関節の側面が一度に揃うとは限りません。

 

場合によって、観察したい関節それぞれの側面を考える必要があります。

 

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

 

ちょっと長くなってしまいましたが私がオススメする手指一般撮影の撮影法でした。

 

施設ごと、医師ごとに考え方や縛りなどがあるかと思いますので、正解は無いかと思います。

 

しかし技師同士、仲間で沢山の情報を共有できたら。

 

取捨選択をみんなで考えられたら。

 

より良い検査を見出せるのではないかと思います。

 

 

 

というわけで、シリーズ化して撮影法を公開していきたいと思います!!!

 

ご意見お待ちしております!!

 

 

※施設によって撮影法や考え方は違います。参考にしていただけたらと思います。

 

 

 

コメントをお書きください

コメント: 6
  • #1

    新米技師 (金曜日, 19 2月 2021 12:32)

    指骨側面の画像で修正方法があったりしますでしょうか?
    もう少し内旋、外旋、遠位側が下がってる、上がっている 等です。

  • #2

    管理人 (金曜日, 19 2月 2021 15:09)

    新米技師さん!
    ご質問ありがとうございます!!
    手指骨の側面は臨床上大切な画像なので、しっかりと撮る意識をお持ちのようで素晴らしいです!!
    (突き指などでよくみられる骨折は、しっかりした側面でないと所見を見逃すこともある)

    さて修正方法は、、。

    すみません。特効薬は無いんです。
    なぜなら立体的なイメージ力、つまり経験値(トライアンドエラー)が必要だからです。
    被写体や状況によるものが大きく基準が作りにくいです。

    ですからアドバイスできるとしたら側面ポジショニングを見直すこと!
    1、目的の関節の背面がカセッテに垂直だったか?
    2、指を横方向から目視で確認したか?
    3、保定は十分だったか?

    この3点です。
    指にある3か所の関節を一度に真っ側面にすることは不可能です。(どれか一つ)
    上からだけでなく横方向からもしっかり側面性を目視しましょう。(しゃがんで確認)
    正しく有効な保定をしないと真っ側面にはなりにくいです。(逆の手で支持してもらう)

    指骨は外から視認できて触知できる骨ですから、しっかり向き合えば側面は狙えます。
    はっきりしたお応えが出来なくて申し訳ありません涙


    追伸、
    多くの関節でいえることですが、画像から読み取ってどちらにずれているかを細かくはっきり理解するには、立体的な骨の解剖がイメージできるようになるまでは難しいです。しかし努力次第でいずれ必ずできるようになるスキルです。近道はないように思います。先輩に聞けばその時の答えは知れますが、理解には時間がかかるもの。一緒に頑張りましょう!!

  • #3

    新米技師 (土曜日, 20 2月 2021 21:24)

    回答ありがとうございます。膝、肩、肘などは修正方法が分かるようになってきたのですが指や足関節等の末梢の方は撮影機会も少なくまだ不完全です�
    もっと勉強して再現性の高い画像をとれるよう頑張ります!

  • #4

    管理人 (木曜日, 25 2月 2021 23:58)

    新米技師さん!
    返信ありがとうございます!!
    膝、肩、肘。いずれもややこしい関節です。
    修正方法がわかってきたとのことなので、もう心配ないですね!!
    なぜならそういった意識でお仕事をされている技師さんは必ず成長し続けるからです!!

    おっしゃる通り抹消に行くほど概ね難易度は上がります。
    ですが必ず『わかった!!』という時が来ますよ!!
    そのときは是非教えてください!!よろしくお願いします^^

  • #5

    5年目技師 (土曜日, 19 6月 2021 11:05)

    面白いブログみつけてしまった
    全部見たいと思います。貴重な情報ありがとうございます!
    逆手での保持はしていなかったので実践してみます。

  • #6

    管理人 (日曜日, 20 6月 2021 13:47)

    5年目技師さん!!コメントありがとうございます!!
    コメントいただければ、コミュニティのモチベーションになります!!
    集まった情報はみんなで共有して、アイデア出し合ってより良いものに!!
    どんどん臨床に還元していきましょう!!
    これからもよろしくお願いします!!