こんにちは!
今回は私の施設で使用している、MRIの磁場均一性を良くするために使用している補助具をご紹介します!!
世の中ではsat pad というかっこいい名前で呼ばれているそうです。
他の記事でも少し触れましたが、使用している素材は・・・。
BB弾(ポリスチレンボール)です!!
そして呼び名も ビービーダン です!!(笑)
普通のストッキングを丁度いい長さに切って、中に入れて使っています。
ストッキングの大きさ、そしてBB弾の量と詰め具合を変えて数種類作成し、症例や被写体によって適宜使用しています。
当初MRI導入時に、補助具の素材はなんにしようか悩みました。
論文や資料から候補を挙げて、最も扱い易そうな『BB弾』を採用しました。
経時劣化が少なくて、患者さんに載せても軽くて、汚れたりしても交換が容易で、さらに価格が安い!!
これらが選択理由です。
しかしBB弾には種類が結構あるので、手に入り易いものからいくつか購入しました。
※もちろんBB弾に磁場均一性の向上効果があるのはテストして確認しました。
ですが目的である磁場均一性の向上という最重要事項では、賛否両論であるかと思います。
全国では様々な素材が使用されていると思いますが、各施設にフィットするものが良いと思います。
私の施設で主に使用するシチュエーションは以下です。
頸部、上肢全般、大腿部、手指、足部、足趾などの様に、撮像範囲が体表の凸凹に隣接する場合です。
BB弾袋を隙間に詰めて凸凹を埋めることで磁場の不均一を軽減します。(改めて説明するまでもないかもですが)
もちろん必要な場合はこれだけではありませんが、とにかく隙間が空くところには固定も兼ねて積みまくるとよいです。
私はこれと併せてタオルでパッキングすることをお勧めしています。
固定がしっかりしていると被検者も楽だからです。
以下に、両手を撮影する再の画像を例として出してます。(実際にはタオルで包んだ後、固定用の重しがつきます)
これらによって最も恩恵を受ける撮像法は、『脂肪抑制』です!
はっきり言って、この為だけにやっている!!といっても過言ではありません。
磁場の不均一は信号強度の不均一につながり、特に脂肪抑制画像の際に診断の妨げになります。
撮影者は診断に不足のない画像が取得できたか判断せねばなりませんから、ポジショニングの際にBB弾袋を置かなかったことを後悔しながら、ポジショニングをし直すことになります・・・。(下手したら序盤からやり直しに・・・)
ですから面倒でも最初にBB弾袋を投下しまくる傾向になります。(良いことです)
しかし詰め込みすぎると被写体を圧迫し、かえって画像の邪魔になることもあるので、経験が必要になってくるかと思います。
ご使用の装置によって静磁場やシミングなどの精度も違いますし、オフセンターで撮る部位では尚更ですが 、必要な効果を得られるかを評価しながらトライアンドエラーを繰り返すしかないかと思います。
いかがだったでしょうか?!
MRIでは頻繁に使用する必須のものです!!
なるべく扱い易く、そして効果のあるものを使用してストレスのない撮影と読影を!!
私の施設ではBB弾でしたが、おススメの素材がありましたら是非教えてください!!
ご意見、ご質問お待ちしてます!!
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