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教育 放射線技師の臨床における教育について

こんにちは!

 

今回は書きなぐりです。

私はたまに考えていることをWordファイルに向かって書きなぐる習慣があります。

その時のコピペです。 

あくまでも私見ですが、参考にしていただけたら幸いです。

 

 

 

放射線技師の臨床における教育について

  

<はじめに>

 

臨床における放射線技師の『役割』とは、画像診断に必要な画像を作成し医師に提供すること。教育とは、そこに至るまでに何が必要かを気づかせ、育つのを助けることである。『役割』を明確にするということは、教育される者に進むべきベクトルを示すことに他ならない。これが欠如した教育は非常に不安定な結果になる。最初にそれを示し継続することで効率よく個々が育ち組織は安定する。教育とは組織を成り立たせるためにも重要なのである。

 

 

 

<教育を進めるうえで重要なこと>

 

全体像をつかませる

 

進んでいるという実感を持たせる

 

個々によってアプローチを変える

 

年代・キャリア・能力によって適宜仕事を与える

 

結果を急がない

 

組織全体でバランスよく進める

 

定期的に進める

 

本人が理解し身になるまで時間を与える

 

  

 

<教育の方法とその考え方>

 

臨床でまず何よりも必要なのは『解剖生理』を理解すること、そして画像を『読影』すること。これらは同時に行う。片一方だけを進めるのは明らかに非効率だからだ。知識は何かとリンクして役に立った時にのみ脳に記憶される。よって並行ではなく同時に訓練する。

 

画像を『読影』するということは画像から情報を引き出すということ。そして人体に何が起きているかを画像で『証明』するということである。証明するためには解剖生理の理解が絶対に必要である。これは欠格事由であるといっても良い。この二つに時間と労力を割くことが最も効果的なアプローチであると考える。そしてなにより画像が読めなければ写真は撮れない。なぜなら撮影した画像が読影診断に足り得る画像かどうかの判断ができないからだ。完結しないことをいくら続けてもクオリティは上がらない。また撮影方法や用語、機器の使用法などを教えることは教育とは言わない。

 

 

 

具体的な方法としては、第一に症例検討をお勧めする。症例検討は優れたグループ学習法であり、教育には欠かせない。多くの、そして様々な症例を読影することで効率よく多くの事が学べるからだ。解剖生理はもちろん、疾患、病態、撮影法、用語、考え方など、臨床で働く放射線技師にとって必要な要素は、読影するときにこそ全てがリンクする。なぜならそれらすべて画像の中に情報としてあるからである。背景を含め様々な情報から人体の中の実物をイメージすることが画像を読むということであり、それが読影である。

 

 

 

多くの症例を読影することで、疾患や画像に対して思考するプロセスを学び、問題定義から回答までを繰り返し訓練する。これが『役割』を果たせる放射線技師に成長するための近道である。しかし技師一個人で見たときにいう『役割』とは、施設の大きさや専門性の違い、個人の能力や適性の違い、さらには人間関係や周りを取り巻く環境によっても大きく変わってくる。しかし『放射線技師の役割は診断用の画像を提供すること』は大きく変わらない。それぞれの環境においてのニーズに応えるためにやはり読影をし、必要なピースを探しそれを埋めるのだ。

 

 

以上