こんにちは!
今回はリウマチ患者さんの両手造影MRについてご紹介します!
両手を同時に撮るってなかなか大変なのですが、しかも造影だと時間も長くなるし・・・。
そんな両手撮影、比較しながらシンプルに撮れる方法をご紹介!!
この方法が一般的なのかどうかもわかりませんが、どの施設でもできる可能性が高いと思いますので、参考までにご紹介します!!
まず肝心なコイルの選択!!
私の施設ではスパインコイルを使用しています。
そしてポジショニングは画像のような感じで枕とクッションを使い、うつ伏せで行っております。
長時間の保持がつらそうに見えますが、この感じで寝てもらうのが一番妥当だと考えています。
画像のように手を置きます。
この時指はそろえた方が観察しやすく、磁場の均一性もましになります。
私の施設では、局所磁場の均一性をよくするため有機BB弾(ストッキング詰め)を採用しており、それらで手を埋めてからタオルを載せて、その上から砂のうで軽く重しをします。(画像では砂のうは使ってません)
これで両手の固定は完了です。
撮像例は以下。
T1、T2FS、T1FS造影、同じくT1FS造影、そしてT1FS(TRA)造影の画像です。
スパインコイルで妥当に得られる空間分解能は0.6~0.8mm程度だと思います。
その程度ならば撮影時間もそこそこ短くできると思います。
分解能という意味での画質に関しては炎症の有無、それらの骨浸潤の有無に関して、造影があれば可能な範囲であると考えております。
あとは使われている装置のスペックによると思われますので、視覚的に判断願います。
いかがだったでしょうか?!
私の施設ではリウマチ外来の先生と話し合い、症例によって両手、あるいは片手での撮影にしています。
しかし両手で比較したいという場合は少なくないため、妥当なコイル選択を検討したところこの方法に行き着きました。
スパインコイルなら比較的持っている施設が多いと思われますので、方法の汎用性はあるかと思います。
もし現在サーフェイスコイルでがんばって撮影されているご施設があれば、この方法を是非検討してみてください!!
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